「TIME/東方神起と言う時間と僕と言う鋏」

【ご観覧前に】今回はアルバムTIMEについて僕的初見感想を綴っています。あくまでも初見の感想であり少しばかり辛辣な表現をしています。TIMEという作品を心から楽しみ愛している方は『読まない』という選択がある事をはじめにお伝えします。または『はぁー?何言ってのー?』ぐらいに鼻で笑っていただきたいと思います。

超個人的意見です。さらりと流して下さい。あくまでも超個人的意見であり個人の感想です。

アルバムが発売されそれなりに何度か(30回くらい?)聴いたのでさらりと感想を書こうかなと思いつつ、アルバム感想を綴る事を悩んだわけですが…

その前にユノのドラマ撮影がクランクアップされた様子。ハードスケジュールの中、少しばかり体調を崩してしまった事もあったようだけれど大きな事故なく無事に終われた事、高い視聴率をキープして母国で良い評価を得られた事、素晴らしいファイトでした。

ユノ、お疲れさまでした。

超個人的には大嫌いだったドフンという役、あんなにも絵に描いた様な悲劇的な終わり方をすれば誰だってグッと来て評価上がりますよね?と少し捻くれた事を思ってしまったけれど、今回のドラマ出演で事務所とユノが欲しかったものは手に入れられたような気がするので、それはそれでよかったのかもしれない。今回の事で僕が好きになったのは音楽アーティストではなくアイドルなんだと思い知ったし、それでも僕が求めるベクトルは変らないという事も同じくらい思い知った。

【余談であり超個人的な意見としては…。】
約1年半前に僕は“ユノが泣かない理由”を知り、その半年後にTONEツアーで涙を見せたユノ、大切な涙だと思った。今回のドラマでは多くの泣くシーンがあり、さまざまな泣顔を何度も画面いっぱいに見せたチョンユンホ。高い評価を得る要因のひとつだったようだけれど本当に嫌で嫌で仕方がなかった。それとこれとは別であって、大事な仕事、あくまでも演技、全力で取り組む仕事、全ては僕のエゴ、そんな事は誰に言われなくても僕がわかっています。けれど胸が潰れるくらいに嫌で嫌で仕方がなかった…。

ステージ以外でそんなに泣いてほしくなかったよ…ユノ。

これからも繰り返される思いなのだろう、僕はこの思いを忘れない。目をそらす事も大切だと教えてくれた方がいたけれど、僕はそんなに器用な人間ではないので、このスタンス変えられそうもありません…。

そして運命なのか偶然なのか必然なのか出来レースなのか、チャンミンのバラエティが残念な結果とは言え同時に終わった事。これからは少し音楽のターンを望む事ができるかなと期待をしています。2人ともお疲れさまでした。

さて東方神起のニューアルバムです。

軒並み所謂Kの波に乗ってきたアーティストが新作の売上枚数を激減させる中で前回アルバムよりも好評の売れ行きスタートを切った今回のアルバム。これまで築き上げて来たものが評価され更に進化した東方神起の好スタートだったのかもしれないし、進化したのは東方神起ではなく実はビギストなのかもしれないと思ったわけですが、売上好評を嬉しく思う反面、音楽プロモーションをしなくてもこれだけ売れればしてやったりとSMだかエイベだかが思ってたらマジで勘違いすんなよ?と超個人的には思うわけで、もっと言えばTONEよりもCDの種類が増えたからじゃね?ってね…。これ以上の複数売りは醜く見苦しいのでやめて下さいねと心から願います。

さてTIMEです。

前回アルバムTONE、質の高い曲が揃い飽きのこない良いJ-POPアルバムだと思った。しかし完成度としてはまだまだ詰めが甘く、それを伸びしろに次回作を期待をしていた。そしてやってきた今回のTIME…正直に言ってしまえばがっかりしました。

アルバムとしての完成度が前作よりも下がってどーする?東方神起

アルバムを聴いて一番最初に思った事はとにかくキラーチューンがない!僕はアルバムの善し悪しは2曲目まででだいたいわかるというのが持論にあり、尚かつ3曲目までにどれだけのキラーチューンをもってこられるかでそのアルバムの質は決定され、更に良い楽曲が揃っていれば好盤であり最後の曲までの中にカタルシス的な流れを持っていれば完成度の高いアルバムだと思っている(勝手に)。そしてアルバムの良さとはシングルとは違うシングルを越えた曲を聴く事ができることにあり、揃えられた曲がアルバムとして統一感と普遍性と遊びを持ち、そこから独自のスタイルを開き長く愛される作品となる。長く音楽を続けられるアーティストはこのツボを絶対に外さない。

今回のTIME、既存曲を除き盲目的信者以外のライトファンには聞き流されたり早送りされても仕方がない曲が多過ぎると思う。聴き込めば良さも出て来るだろうし所謂“遊び”も必要だけれど、初見で一気に心をドカンと惹き込むキラーチューンが既存の代表曲以外ないというのはアルバムとして残念。今回のアルバムはただでさえ既存曲が多いので、残された新曲枠には全てキラーチューンを持ってきても間違えではないはずなのに、良かったのは最後のIn Our Timeだけ。←Humanoidsも良かったけれど既存曲にカウントさせていただきます。

最後の曲だけ良くても、返って悪目立ちして12曲目が終わりまた1曲目へとリピートという気持ちにさせてくれない。

また男性ファンへアピールする男の内面を歌詞に云々と言ったインタビューだか何だかを見た気がするけれど、歌詞も少々安易な気がする。実はコアな音楽層がファンになりやすいであろう東方神起の同性ファン。アピールや共感を得るには作詞家の能力が聴く者の求めるものに追いついていない気がする。

そして既存曲の良さを改めて感じたファンももしかしたらいるかもしれないけれど、それは新曲の印象が弱いので既存曲が良く聴こえるだけな気がしますよ?←超個人的意見

そしてそして2人のボーカルを最大限に活かせている曲がない。これは今の東方神起が抱えている一番の問題、ユノとチャンミンそれぞれの個性を強く打ち出した楽曲がない。2人の声の特性を緻密に練られて作り込まれた曲がシングル既存曲Catch Meしかないと言うのはお粗末な結果だと思う。時間がなかったからおぼえやすい曲をとりあえず見繕ったのかと疑ってしまうレベル。エイベックスの東方神起チームは作家のチョイスを考え直して欲しいと思うし、東方神起と相性が良く高い能力を持った作家を本気で探して欲しいと思う。

何よりも残念だったのはボーカリストとして高い能力を持っているチャンミンがその力を存分に発揮出来る曲がなかった事。あまりに残念過ぎてアルバムを聴くのをやめて同日発売だった安室奈美恵のシングルを二日間聴き続けてしまった。この先Upon This Rockを越える歌唱が出来るオリジナル楽曲を用意する事ができなかったら飼い殺しであり宝の持ち腐れ過ぎて勿体無い。

高い値段で売るのなら高い質の作品を持って来いと本気でもの申したい。

アルバムは音楽でありグッズではない。けれどアイドルである東方神起にとってはグッズであり消耗品なのかもしれない…自分の中で更なるカオスが広がってしまった今回のアルバム問題。それでも好きという気持ちとの葛藤、自分が万年思春期過ぎて笑えて来るレベル。やはり僕が東方神起と言う音楽に期待して求めるものが大き過ぎるのかもしれない…。

待ちに待って手に入れた東方神起のアルバム。そして心から楽しみにしているツアー。だから僕はこのアルバムを好きになれるようにもっと聴こうと思います。この作品の良さを見つけるには時間がかかるのかもしれない。そんな意味では超個人的に「TIME」というタイトルが今更ながら妙にしっくり来た。そしてツアーの中でパフォーマンスを見て聴けばそれぞれの曲の印象が変わるであろう事に期待しつつ、それぞれの曲感想を綴るのにはもっと時間が必要な気がした。←感想書かないままに雲散霧消にする可能性大

自分の存在はネガキャンなのかもしれないと思う今日この頃。シザーハンズという映画がある。両手が鋏という人造人間の青年のダークファンタジー。愛する者に近付く程にその両手の鋏が愛する者を傷付けてしまう悲しいシーン。そんなシーンを少し思い出した。

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