「安室奈美恵:FEEL/2人もFEELする?」

超個人的意見です。さらりと流して下さい。今回は安室奈美恵についての記事です。

このブログは基本的に東方神起について綴っているブログなわけだけど、東方神起を好きになる前からずーっと好きなのが安室奈美恵もちろん他にも様々なジャンルの音楽が好きで色々とCDを聴いたり買ったりしている。けれど1stからずっとCDを買い続けているのは安室奈美恵だけ。

彼女の作品はいつも進化した姿を見せ期待を裏切らない。

特にここ10年ぐらいの作品は毎回期待を遥かに越える秀逸な作品を送り出している。試行錯誤を繰り返して彼女が見出し辿り着いた安室奈美恵独壇場とも言える歌とダンスのスタイルはリリースを重ねる度に抜群の安定感をもち、さらに質の良い楽曲を揃え、それを1枚のアルバムとしてまとめ上げ、他の追随など到底及ばない高い完成度を保ち続け世に送り出し続けている実績はファンとして深い信頼が持てる。

今回リリースされた新譜「FEEL」、これまでの作品以上とも言える素晴らしい完成度。

神盤と言うよりもはや伝説になり得る作品。MVもブルーレイ仕様のアイテムを増やして(しかもTIMEより安い!)安室奈美恵の持つカッコ良さ美しさ可愛さ全方位網羅な仕上がり。昨年20周年を迎え落ち着く事なく更に攻める姿勢を見せている楽曲の数々、ついて来られるものならばついて来てごらん?とこちらが試されているようでもありニヤリとする。

全曲がシングルカット出来る程のキラーチューン(というかこういう曲をシングルで切れるのは安室奈美恵だけだけど)であり、だからと言って1曲1曲が悪目立ちするわけでもなくごちゃごちゃとした胸焼け感もない、タイトでタフな印象は安室奈美恵そのもの。複雑に折り重なり難解な転調を繰り返す曲が多いにもかかわらず絶妙なバランスをもちFEELと言う次元を越えた異世界を作り上げ何度でもリピートしたくなる絶妙な曲の采配にも脱帽する。そして安室奈美恵エレクトロニックダンスミュージック(以下EDM)の相性が抜群に良い事がFEEL最大の追い風になっている。

昨今ここまで完成度の高いアルバムを僕は他に知らない。そしてここまで長い活動を続け常に進化し続けている存在を他に知らない。

今回のアルバムは日本語詞の曲よりも英語詞の曲が多く、もやはJをとって洋楽なのではないかと言う意見もちらほら出ているけれど、楽曲のキャッチーさは海外発注と言えどもどこかJ-POP好きユーザーの琴線に触れるような選曲がされている気がする。個人的には日本語と英語が絶妙に織り交ざる安室奈美恵独特の日本語安室曲が好きなのでもう1曲ぐらい日本語曲があってもよかったかなとは思うけれど、それを補ってあまる程の楽曲の質の良さがあるので気にならない。

英語詞の多さはJ-POP独特の『言葉を味わう』という楽しみ方よりもFEELというタイトルが示すように『音楽を感じる』事を優先させた結果なのかもしれない。ネイティブな人には彼女の日本語英語的発音が気になると言う事なのでそれは今後の課題と期待にしたい。

EDMだのダブステップだの洋楽だの邦楽だのなんだのひっくるめてとにかくPOPSが好きな人に胸を張ってオススメできる作品。こんなに完成度の高いアルバムを発表する安室奈美恵が勝手にではあるけれど誇らしくあり、ファンとして本当に嬉しい。つまるところ◯◯っぽいとかこのサウンドがとか音楽的小難しい事はよくわからないけれど、とにかく安室奈美恵ってやっぱりカッコいい!間違いない!!

と言う事で超個人的なFEEL収録曲の感想を綴ってみようと思います。

1 Alive

静粛に響き渡るコールから除々に重量と加速を増しFEELという世界に物凄い吸引力で誘うEDM。まさにFEELの1曲目になるべくしてなったオープニング曲、ズンズンとしたサウンドが体の深くまで呼応するようで否応なしにも気持ちが上がる。ありきたりな表現だけれどクールでカッコいい!MVもこれまでの安室奈美恵の作風にはない凝った仕上がりで何処に出しても恥ずかしくないカッコいい仕上がりになっている。

2 Rainbow

キラキラに輝き疾走感抜群のこちらもEDM。Aliveで連れて来られた異世界に一気に色が広がって行くカラフルな印象はまさにRainbow。二曲目までの流れでこのアルバムが間違いない事にワクワクする。

3 Can You Feel This Love

朝の情報番組のテーマソングに起用されている安室奈美恵的めざましソング。爽やかな朝を連想させるような軽やかなガーリーポップ。日本語と英語の絶妙は采配は安室奈美恵の専売特許と言ったところ。憂鬱な朝の気持ちもこの曲を聴けば前向け前。

4 Big Boys Cry

今回のアルバムで唯一のシングル曲。マーチングバンド風サウンドとハンドクラップにキャッチーなメロディが自然に鼻歌をついてしまうような楽しい曲。今回のアルバムで少しばかり浮いた感じがする事は否めないけれどこれ以降がガリガリに攻める曲が続くのでひと呼吸といったところかもしれない。MVもマジカルにキラキラと輝いて実にファニー、けれどどこかセクシーさも垣間見せるダンスは安定の安室ブランド。

5 Hands On Me

おそらく日本では安室奈美恵しか選べないようなダンスチューン。MVではTLCまでカメオ出演してしまうアゲアゲ&ダンダンスなパーティー系とでも言えばいいのか?真夏のカラッとした太陽を連想させるリズム、ブレイクビーツもカッコいい!ひとつ間違えれば雑で下品になりうる作品なだけに卒なく仕上げている職人技がキラリと光る。

6 Heaven

Hands On Meに引き続き攻め攻め曲。レトロな雰囲気なイントロから始まりガツンとキャッチーなサビで一気に惹き込むEDM。今回のアルバムの中枢を担っているでいるであろう存在。MVもキレキレのダンスをひたすら見せてくれる安室奈美恵ファンや歌とダンス好きにはたまらなくカッコいい作品。

7 Poison

タイトル通りにダークでタフな印象のあるミディアムダンスチューン。これまで発表してきた作風に近い感じで安定の安室ソングと言った風情。中毒性抜群。この曲でダークなMVを作って欲しかった。

8 La La La

安室的エレクトロレゲエソング。初見の印象はそれほど心に止まらなかったけれど聴けば聴く程にハマって行くスルメ曲。ゆったりしたリズムに言葉を詰め込み安室奈美恵独特のグルーブ感を出しているところにニヤリとする。

9 Supernatural Love

超個人的にレディガガ的だなと思った難解なキラーチューン。K-POPアーティスト達が一時期こぞって取り入れてた世界基準のサウンドを安室流に仕上げたらこうなりましたという感じ。ボイス加工も面白くて正直安室奈美恵の声なのかなんなのか分からないけどノリが良くキャッチーなので聴き入ってしまう。この曲もMVを作って欲しかった。

10 Let Me Let You Go

何かと賛否両論あった今作唯一の美しいメロディが秀逸なシンプルで感傷的なバラード。これまでの多くの活動の中で多くの曲を歌ってきたからこそ出来る歌唱は深みが増して新境地といったところ。ただやはりこのバラードは日本語で歌った方が良かった気がする。英語曲をカバーしている印象を受けた。噂のMVについては新しい事に挑戦する事は常に様々なリスクを伴う事だと思う。恐れずに挑戦を続けて欲しいと思った。

11 Contrail

今作唯一と言っても過言ではないストレートなJ-POP。ドラマ主題歌にも起用され強くキャッチーなメロディは極上シングル級。決して感情的に歌っているわけではなく、ましてや押し付けることなどしない安室奈美恵という存在から発せられる歌詞のひとつひとつが確かな説得力をもち、凛とした強さと輝きにポンと背中を押された気持ちになる。MVもとても晴れやかで迷わず笑顔で進む彼女の姿に心が洗われる。進撃の安室奈美恵

12 Stardust In My Eyes

凛々しいストリングスで始まり何処までも広がり解放するかのようなメロディへと繋がる爽快なラストナンバー。常に新しい扉を開こうとする強いイメージは前向きなカタルシス。がっちりラストを飾って締めるというよりは1曲目のAliveへループといった自然な繋がりを持たせて1枚通して何度でもリピートできる作りはさすがとしか言いようがない。

と、いうことであれこれ超個人的に綴ってみたわけだけど、ただひとつ残念だったのがDamageが入っていなかった事。ロックナンバーなので今作に合わなかったという見解かもしれないけれど安室奈美恵東方神起ファンの僕としては本当に残念。それでも有り余るほどに安室奈美恵史上屈指の名盤になるであろうFEEL、東方神起の2人にも絶対に聴いて欲しいしMVを見て欲しいと思った。←エイベ関係者!2人にFEEL渡したげて!

アルバムとは何か?きっとFEELするはず。

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