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「Spellbound*スリスリ/エースとジョーカー」

超個人的意見です。さらりと流して下さい。

前回記事“緩やかな下降線”は多くの方に読んでいただいてしまったようで…(滝汗)。様々な場所でひとり歩きする記事、所詮小さなコミュニティ、されど奥深いコミュニティ、きっと様々な解釈をされたに違いなく、文章の難しさを思い知る。

東方神起については事情があり現状なのだという事、理解している“つもり”でいる。けれどひと呼吸して欲目や盲目フィルターを外して“普通に考えて”見えて来る事、ふと気付く事、ふと思う事がある。999人が首を縦にしたとしても横を向いてしまう事もある。

さてそんな中、リパッケージアルバムリード曲Spellbound(※以下スリスリ)です。この荒波の中、スリスリです。数日後に日本アルバムを控えているタブーなタイミングでスリスリです。

最悪過ぎるタイミング、こればかりはもうどうにも割り切れない僕的ファン心理、たとえどんな事情があったとしても、音楽を大切に扱わない事は憤りでしかない僕的ファン心理、差し出されたものを受け取る事しか出来ずに夢と現実を叩き付けて来る乱暴なエンターテインメント、出来る事なら背中を向けて蹴り上げたいけどそれも出来ない僕的ファン心理。

新曲は嬉しいけれど手放しでは喜べない、SomethingもスリスリもPVをしっかり作ってがっちり活動するのに、日本のHide & SeekはPVさえリリースされずおざなりに発売されて流れて消えた。2人からの言葉も何もなく日本のファンは置いてけぼり、Hide & Seekという曲からは東方神起が全く見えなかった。そんな不平等な扱いを受けた惨めな音楽をある意味“犠牲”にして出される新しい音楽、それを受け取る切なさ。

思いを馳せてしまう、今の状況は残酷過ぎる。

嬉しいのに悲しい、楽しいのに苦しい、ワクワクするのに虚しい、TVXQを見ては東方神起を思ってしまう、どうしても素直になれずに両極の思いがない交ぜになって音楽を心から喜べない。けれど無視もできない、東方神起のファンである前に音楽のファンであり音楽に対して頑固になってしまうのは僕の欠点。←実にめんどい

…という渦巻く淀みを心の隅に持ちながらそれでもスリスリです。 ←前置き長過ぎる

ティーザーが公開された時には女性ダンサーとの絡みが先行して“あぁーあ…結局そっちに行っちゃったか…”と落胆した。キラキラではなくギラギラとした華やかさ、大衆の目を向かせると言うよりはどこか媚びているような華やかさ、ルックスを引き立たせるには手っ取り早い安直さ、目に飛び込む情報がとにかく分かり易い。色濃く出たお国柄。

けれど“らしくない”、Somethingも“らしく”なかったけれどスリスリはより“らしくない”。もしかしたらスリスリが韓国では兵役前最後のパフォーマンス曲となるかもしれない。ならばTVXQらしさを貫いても良かった気がした。多少古くさくて不器用でも頑固一徹な世界観、媚びずに貫く歌とダンスのパフォーマンス、Whyではなくスリスリがファーストインプレッションだったならばきっとファンにはなっていなかった。

…と落胆しつつ、後日公開されたフルPV(フル楽曲)を試聴…何だこれ!超絶カッコいい!←どっちなんだよ

PVももちろんの事、それより何より楽曲が超絶カッコいい!

スリスリはTENSEが持つ世界観を余す事なく閉じ込めたような洗練されたメロディとリズム、軟派なのに重厚で縦横無尽に何でもありなソウルファンク、洒落ているし色気があり高級感もある実に贅沢な曲。スリスリと唱える呪文がそっと心に忍び込み体を揺らし思わず口ずさんでしまう不思議な中毒性、尖りながらも包容力をもつ2人の歌声が厚みを持たせてバシっとハマって“カッコ良過ぎる!”としか言いようがない。←手のひら返し

むしろPVの詰め込み過ぎたパフォーマンスがスリスリの曲の良さをぼやけさせてしまっているようにさえ思える。

超個人的にはもっと音楽を楽しんでいるようなPVでも良かった様な気がする。女性ダンサーを多数起用して新しい一面を見せる試みも決して悪くないし、ミラクルなワンテイク技法がミュージカルのようで見ていて面白い。けれどいつも多くのダンサーをぞろぞろと従えているスタイル、主張し過ぎるダンサーの存在が邪魔に思う時も正直ある。フォーメーションから離れて引き算をして2人だけでどこまでの世界観を作り上げる事ができるのか、そういう挑戦をしてみてもよい気がする。そういう意味ではスリスリが持つスタイリッシュさは格好のチャンスだったのに逆を選んでしまった事は少し残念。

TVでのパフォーマンスを見たけれど、スリスリパフォをやり抜く能力はさすがTVXQ!と思うと同時に、忙しない、あれもこれもの若干の胸焼け感、必死過ぎる掛け声、という印象、スリスリは楽しく軽快なソウルファンクなのに“楽しい音楽”が見え難い。(楽しいと言うよりは見終わったあとにお疲れさまでしたぁー!と声をかけたくなる。)これはSomethingでも多少感じた違和感、WhyやCatch Meは戦う壮絶感に納得したけれどSomethingやスリスリは真逆の方向性、次の課題は無駄なものを削ぎ落とす引き算ということでいかがでしょうか?←誰に言ってる

素晴らしい楽曲にパフォーマンス、そしてプロモーション活動、TVXQがファンに差し出すカードはSpellboundと言う名の極上のエース。来週は遂に日本のアルバムTREEが発売される。選ぶ事も出来ずにカードに手をのばすジレンマ、犠牲にし続けた果てに東方神起がファンに差し出すTREEと言う名のカードは…

極上のエースなのか、それとも腑抜けたジョーカーなのか。

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