「東方神起と僕の平行線」

超個人的意見です。さらりと流してください。

 
またまた超絶ご無沙汰しております。aoiです。生きてます。GWも終わりました。いかがお過ごしでしょうか。このままブログをやめてしまおうかなとふと思ったり思わなかったり、情熱は冷めていくものなのでしょうか…。それでも現在進行形の東方神起、それでも現役ビギストの僕…ということで気ままに綴ってみます。
 
さて、日本の涙々の鮮やかな大復活ツアーを終えて、日本での活動も込み込み(混み混み)でこなし、このドラマどの層に需要があるの?と謎なバカボンに出演し、現在は韓国シフトなユノとチャンミン。運命&平行線をリード曲にNew Chapterでカムバックもひと息ついた頃合い。サムシン&スリスリをさらにミニマムにまとめた路線の新曲は、軽やかな大人の余裕とより洗練されたスタイルを見せてくれた相変わらずのワンランク上のラグジュアリー、韓国での復活もそれなりに順調に思えましたが、まさかまさかでやってしまいましたね…平行線MVでの痛恨のミス。その時点で色々な意味で今回のカムバック敗北は見えてしまった気がします。
 
もちろん兵役後のビハインドな復活劇、時代の流れが光速なKポップ市場、今の人気アーティストの勢いに勝てなかったというところは多大にあるとは思うものの、やはり何よりも大きいビギストの援護射撃をそれなりに失い、動画再生回数も目を覆うほどに途端に下がり、胸におさめて口には出さずともおそらくもしかしたらで…本当は喉から手が出るほどほしかったと思われる一位は横目をかすめてこぼれ落ちしまい健闘することさえできなかった。せっかくのカムバックなのに…これを痛恨のミスと言わずになんて言おうかというレベルの失態と絶望。
 
本人たちもファンも誰も幸せになれない結果をSMは真摯に受け止めなければ、TVXQはこのまま失速してしまうことさえありうる戦々恐々な事態だと言うことは容易に読み取れる。
 
痛恨のカムバック。やれるだけやって取れなかった一位とは意味が違う。
 
MVについては珍しく(?)早いタイミングで修正を行い、事務所側の謝罪コメントも出したものの、当然ながらそれだけではおさまらなかったファンも多大に残り、モヤモヤを抱えたモヤビギと言われるファン、そしてモヤモヤをこえてビギストを退会してしまったファンもいる。MVでしてしまった事がどれほど罪深く愚かな事だったかはもう言わずもがなな有様。
 
誰にだってミスはある。自分がひとつのミスで人にモノを申せるほど立派な人間なのかと言われれば俯いてしまう。けれど心は人にとって一番大切なもの。心で繋がるというようなビジネスを口にするのなら、それに見合った心構えがなければ全て嘘になるし大切に育てた心を壊してしまう。まして文化や歴史の違うラインを超えた繋がりならばなおのことだ。
 
魚拓を取られファン以外の目にも晒されてしまった今回の件。きっと何かあるごとに何度だって晒される。ヘイトな言葉を浴びせられる。やはり痛恨のミスだ。東方神起にとってもファンにとっても消えない大きな大きな傷になった。
 
けれどだからと言っていつまでもそれに縛られてしまっては不幸でしかない。同じラインで考え苦しむよりも、その国を理解することも大事なのではないかと思う。許してばかりでは損をしてしまうし伝えるべきことはきちんと伝えていかなければいけない。ビギスト事務局には意見として今回のことはきちんと伝えた。
 
淋しいけれど国が違えばそれが日常でもある。センシティブな問題だけれど国が違えばそれが普通でもある。この思いとその思いは平行線だ。どうしても許せない心、恨む心、憎む心、憎めない心、水に流す心、忘れたい心、忘れない心、混ぜてばかりでは切りがない。自分はどれを選ぶのか、誰かと同調しても意味はない、そこに自分はない。それは自分が一番理解している。何が好きなのか、何が無理なのか、続けるのか、辞めるのか、自分が選べばいい。
 
僕の目に見えているユノもチャンミンも歌って踊る姿には嘘はない。その他が例えば嘘だったとしても、音楽に対する姿勢はいつだって素晴らしい。僕にとってはそれが全て、他には何も必要ではない。見習いコックさんも幼稚園の先生もプライベートなあれこれもブロマンスなケミも僕にとってはオプションのまたオプション。あくまでもメインは音楽。
 
以前、緩やかな下降線という記事をあげたことがある。SMの運営に不満と憤りと淋しさを持ち綴った記事。あれから自分の中の心の持ちようは変えられた気がする。先日行われたTVXQのソウルコンサートでビギストへありがとうと言ったこと、それが本人意思か事務所指示かは不明だけれどどちらにしても随分と変わった。僕がファンになりたてだった頃の向こうのコンサートでは頑ななまでにビギストへの感謝は口にしなかった。東方神起もきちんとあの頃よりも良い意味で変化している。
 
何かがあって何も変わっていないわけではない、少しずつ少しずつ変わっている。
 
今回の韓国カムバックに関しては完全に失速したと思う。MVの痛恨のミスもさることながら、超個人的にはアルバム自体もあまりよくなかった。いや日本アルバムに比べれば全然良かったけれど今までのTVXQの作品の中では一番カラーが弱いアルバムに感じた。全体を通してブレがなくひとつの映画を見ているようなストーリー性と統一感はさすが!と唸らせる作品ではあったけれど、リード曲の運命も平行線も楽曲的に軽やか過ぎてキャッチーさに欠けるというか、これぞTVXQ!というアクだったり頑固さがもうひとつ欲しかったので、うーん…と思ってしまった。
 
Whyのような衝撃もCatch meのような破壊力もサムシン&スリスリのような演出力もVertigoのような匂い立つ色気も、どの作品にもあったTVXQだけの王道が運命&平行線はひとつ弱い気がした。
 
時代に寄りすぎてTVXQの持ち味が若干ボヤけてしまった印象があった。運命はもっと強いメロディが欲しかったし、平行線は他のアーティストの曲をカバーしてるような他人感があった。TVXQがやらなければいけない使命感がない。よかったのは運命、平行線というタイトルだけ。
 
あとマイケル唱法取り入れるなら林田健司ぐらい突き抜けちゃって!(まぁアレンジか…)
 
そう考えると今回の復活、再始動に関しては日本のReboot&beginに軍配を上げたい。動と静のメリハリ、キャッチーさ、これぞ東方神起!といった気合の入ったパッケージ。韓国よりも日本の方が音楽がいいなんて今回が初めて、このままのクオリティを保って日本でのアルバムは是非今までにない一片の隙もないほどの完成度を見せつけて欲しい。
 
間違っても生ヌルいシンジロー作品を入れるのだけは本当に本当に本当にやめていただきたい!ユノもお気に入りのサチモスに楽曲提供をお願いしてみてはいかがだろう?キャッチーなアシッドジャズに東方神起のパフォーマンスは絶対にハマる。
 
何を持ってどこをどう好きか、ファンかというのはそれぞれのスタンス。どうしても許せなくて、どうしても納得いかないのであれば背中を向ければいい、好きを見失って憎しみばかりが募るのならばそれは情念をこえた怨念。誰かに同意を求めるものでもないし、誰になんて言われても関係のないもの。虚しさや憤りを集めて寄り添う時間があってもいい。だけどそればかりでは自分が不幸になってしまう。あげ足を取ってばかりでは辛いだけだ。
 
思いはきっと、きっと届いてる。そしてきっとかえってくる。それぞれの思いを抱きつつ、ビギストの答えはそっちじゃない、ソウルにもない。ビギストの答えはきっと日産スタジアムにある。チャンミンの発言に関しては文字に変換された時のニュアンスの違いかなと思うし、自分の心の鏡でどうとでも捉えられてしまう。言葉を選ぶ難しさを感じた。あとユノはそのままだから深く詮索しても無駄というか、ユノはユノだ。
 
 
不幸になるために東方神起を好きになったわけではない。
 
東方神起と僕の平行線。アーティストとファンの平行線。国と国との平行線。もしもそれが背中合わせでも、二人の歌とダンスに嘘はない。