「逃げ水の向こう側」

超個人的意見です。さらりと流して下さい。TREEツアーの感想を辛めに綴っています。まだツアーに参加されていない方や、TREE最高!という方には読まないという選択がある事をお伝え致します。

TREEツアー真っただ中の東方神起。間髪入れずの怒濤のスケジュールのコンサート三昧、そのハードさには改めて息を飲むし、中一日しかおかない東京ドーム4日間なんて殺す気か!って叫ぶレベル。少し休ませてあげて下さい…とお願いしたくなる。けれど間髪入れずな分、他の活動に振り回されずに2人が東方神起に集中出来ているというのも本当のところで、それはそれで充実しているのかなと。

間髪入れずの怒濤のスケジュールは当然ファンにとっても同じで毎日のようにレポやつぶやきは追えない程に流れ続けて、僕もそれを生活の一部的にぼんやりと眺めたり眺めなかったりしていたらうっかり一ヶ月が過ぎていた。あんなに待ち焦がれたツアーなのにはじまってしまえば早いもので、そして楽しい時間はアッと言う間に過ぎてしまうもので、ツアーも前半戦最後の東京ドームまで来てしまった。

横浜アリーナで完結していた僕のTREE、ふとしたご縁で再びその枝葉を伸ばす事となりました。

…と言う事で行ってきました!東京ドーム最終日!ステージサイド席!!

ステージサイドってどうなんだろう?と内心ドキドキしていたわけだけど、僕の席はまさにステージ真横と行った感じ、2人がメインステージ奥でパフォーマンスをすると見えないという難点はあるものの、その他はしっかりと肉眼で見る事が叶う席であり、サイドやトロッコなどはかなりの近さ、そしてドーム全体を奥(端)から一望できるのでドームという大きな球体を使った演出が見えたり、裏方作業が少し見切れてたりと、ひと味違うマニアックな見方が出来る面白い席だった。

1ヶ月ぶりに見る東方神起のステージ、何よりも気になっていたユノの足は横浜で感じた違和感が取れていて、100%完璧とまでは言えないけれどユノユンホの動きに戻っていた…ような気がする。足と胸をグインと張って“みんなのユノです!”と自己紹介する姿が本当に嬉しかった。

チャンミンはドーム4日目と言う事で少しばかりお疲れかな?と見受けられる場面はあったものの、ファンを沸かせるアドリブがさらに強かになっていて、コンサートの沸かせ方にタフになったシムチャンミンを見る事ができた…ような気がする。

TREEのドーム公演の感想としては、アルバムを聴いた時の初見感想にとても近いものを感じた。ひとつのテーマや方向性を突き詰めると言うよりは様々な要素を取り入れてまとめた幕の内弁当的なファミリータイプ。アリーナツアーという距離感を伝えるための“みんなの東方神起”のドーム版。2人は夢先案内人のようにTREEという世界を時にカッコ良く、時に道化師となり、時に神々しさを纏い会場を導いて行く、戯けたり弾けたりハシャいだりという姿がより多くなったのは楽しませる事に徹しようとしたのか、それともステージを楽しむ素直な姿のあらわれだったのか、はたまた公演を重ねて出来た余裕なのか、キリッとした気迫というよりはまるい空気がドームを包み込んでいた。

Good-byeforNowで締めると言う事が意味していたように、TREEツアーは優しくてあたたかい参加型コンサート。“みんなの東方神起”が出したひとつの正解なのかもしれない。


【ここから下はこじらせ超個人的意見です】


“みんなの東方神起”が出したひとつの答えとはいうものの…それは東方神起が本来発揮出来るであろう突き抜けたカッコ良さには欠けているものだったかなと超個人的には感じた。東方神起と言えば他の追随を許さない歌とダンス。しかし今回初披露のダンスパフォーマンスの中で印象に残ったものがほとんど無い。WeddingDressなど演出により印象を変えた曲はあったものの、ダンス曲に関してはユノの足が回復に向かった事によって少し物足りなさを感じてしまった。ユノならば、2人ならばもっとカッコ良く出来るんじゃないかとそんな事を考えてしまった。

ソロコーナーも、ユノソロに関しては前回綴ったものと印象は全く変わらずダサイ。繋がれた船とチェンジして欲しいぐらい。けれどのびのびとしているその姿を見ていたらこれがユノの素なのかなと思ったり思わなかったり、素に近い姿をファンに見せたかったのかなと思ったり思わなかったり、でもやっぱり孤高なほどに研ぎ澄まされたユノユンホが見たいなと思ったり思わなかったり、だってほらジャスティンはマイケルとコラボしたよ?って思ったり思わなかったり…←こじらせ発動

チャンミンソロに関しても曲が難解すぎて歌うチャンミンとそれを聴くファンとの距離がかなりあったような気がした。ツアーへ何度も足を運ぶファンにとっては何度か聴くうちに曲が馴染んで魅力を味わう事ができる。けれどたった一度きりの参加のファンだって当然いる。たった一度聴いただけであの難解な曲に入り込むのは難しいんじゃないかとこれまた超個人的には思った。もっとストレートにドカンとした素直なバラードで良かったんじゃないかと…。

2人のそれぞれの個性を発揮するはずのソロコーナーがTONEやTIMEと比べても威力が弱い…ような気がした。

セットリストの組み方のせいだったのかもしれないけれど、結局ステージを盛り上げたのは韓国曲だったり、過去曲だったり、去年の夏を引きずる曲だったりとTREE以外の部分が大きく、特にクラシック時代の曲であるWith All My Heartの吸引力の強さは凄まじく、逆にTREE曲の見せ場所をぼやかしてしまったような遠浅さが少し歯がゆかった。


越えなければいけない東方神起を越えられずに平行線を歩かされている東方神起音楽的な部分では越えると言うよりはファンがドン引きするくらい一度全部ぶち壊してみても面白いんじゃないかなと超個人的には思った。

2人の人間的な魅力だけではどうにもカバーし切れない部分で足を引っ張られていると言うか、言葉だけではほだせないと言うか、ヌルい感じ。マンネリ気味の演出だったり、やっぱり一番気なったのは楽曲の弱さだったり。(←Sweatはカッコ良かった!)東京ドームでパフォーマンスをする2人は素晴らしいエンターテイナーだったけれど、2人で行う3度目のツアー、実はもっと進化出来たはずなんじゃないかと…。逃げ水の向こう側でゆらゆらと揺れている景色のような思いが心の中に浮かんでしまった。

生神起の素晴らしさ、2人にはカッコ良さをまだまだ納めないで欲しいなと…。

前回記事で思い残す事ないと言いつつ、ボロボロあんじゃねーかこのヤロー!と一人突っ込み一人ボケなわけだけど、こんな風に思ったのは二回目の参加だったからかもしれない…。言葉で上手く言えない気持ちと向き合いながらそんなこんなをデジタルアンケートに書込もうと思っている。思いを伝える場所があるのならば伝える事はとても大切だと思うから。

TREEツアー後半戦、事故なくケガなく病気なく、その木がさらに育ちますように。

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