「WITH」

超個人的意見です。さらりと流して下さい。今回はアルバム「WITH」の感想を綴っています。あくまでも僕だけの能書きこじらせ感想です。WITHというアルバムを心から気に入っている方は気分を害される恐れがありますので読まないで下さい。


あと数日で2014年が終わる。今年も充分にこじらせたなと申し訳なささえ感じる東方神起へのファン心理。怒濤のように繰り広げられる東方神起とTVXQの活動の中、僕は何よりも日本の東方神起の音楽に執着し続け何度も夢を見た。周りがドラマやイベントに心躍らせている時でさえ、壊れた何かのように何度も何度も良い音楽を良いアルバムをと言い続け、そして夢を見続けた。

東方神起の音楽に夢を見ては夢やぶれ、春にTREEが来て、冬にWITHが来た。1年に二枚もアルバムを出した事、そこに期待はなく常に不安だった。もう夢を見るのはやめよう、そう何度も思った。けれどやめる事が出来ずにこじらせてしまった。

あんなに踊れるのに、あんなに歌えるのに、あんなにカッコいいのに肝心なアルバムがヘボいなんて…。それはただの不運でしかない。様々な運命をくぐり抜けて様々な事情を乗り越えて、5大ドーム公演さえ行える存在なのに、東方神起がまだ手に出来ていないものがあるとするならば、何度も何度も言うけれどそれは良い楽曲を与えてくれる作家であり、良い音楽を見極められる策士なブレーン。

…いや好きな曲もあるんですよ。

今回の東方神起のニューアルバム『WITH』。各方面から賞賛の声が聞えて来るけれど、僕はそれほどの作品だと思えない。これは僕の音楽の好みの問題なのであくまでも僕の印象だけれど、結局はTONEからリリースされて来たアルバムの焼き直し、革新的というよりは懐古的、また同じ事の繰り返し、進化出来ない東方神起、彼らの無駄遣いはやめて欲しい。今の音楽で納得するには持て余し過ぎる東方神起というポテンシャルを生ヌルいファミリーサイズに押し込めてしまう事、もうすぐ兵役だから、ファンへ向けたアルバムだから、そんな言い訳で頷く他ない選択に憤る。

…いや好きな曲もあるんですよ。

さて、とんでもないネガティブな前置きに自分自身滝汗をかきつつ、超個人的な各曲の感想をしれっと綴りたいと思います。良いと思った曲は賞賛しますが、駄曲だと思った曲には毒を吐きます。音楽知識のない素人の戯れ言です。ここから先は無駄に長いし読まない方がいいかも…汗

…いや好きな曲もあるんですよ。

1 Refuse to lose 〜Introduction〜
高らかに鳴り響くブラスと勇ましい掛け声が呼応して戦いの火蓋は切って落とされる的高揚を掻き立てるオープニング。拳合わせちゃう系というか、肩をならして出て来ちゃう系というか、ジャングルクルーズ越えてリングに上がっちゃう系?そんな印象。ぶっちゃけこのアルバムのオープニングよりも前作TREEのChampionの前に持ってくればピッタリハマりそうだなと思った。アルバム用というより完全にコンサート用。あれ?このアルバムのタイトルWITHですよね?WITH感どこ?と耳の穴かっぽじって二度聞きしたくなる。東方神起はライブアーティストだけれど毎回イントロダクションてそんなに必要かなとも思う…別にいらなかったんじゃないかと…。ついでに言えばボーナストラックフルバージョンの無駄な長さ、ボーナス感ZERO。

2 Spinning
このアルバムのリード曲。文句なくカッコいい。何かに乗り込むような導入音から始まり、こちらも印象的なブラスの音がふんだんに織り込まれ、変化して行くメロディの中をブラスが鳴り響くたびに加速をつけて、曲の世界に聞く者を引き込むスピード感が超絶クール。やっとリード曲らしいリード曲が来た!と言う印象、まともなリード曲作るのにいったい何年かかってんだよ?と文句のひとつも言いたくなるものの、カッコいいからまぁーいいかって納得させられる。2人の歌声も地声からファルセットまで七変化して耳にも刺激的な構成。

SpinningはSomethingやSpellbound(スリスリ)が持つクラシカルさや華やかさ、そしてクールな色気を持ち合わせ、三部作として完結版と言ってもいいんじゃないかと超個人的には思っている。

3 Believe In U
タイトル見ただけで、メロディ聞いただけで、歌詞見ただけで誰が作ったか丸わかりの曲。おそらくTONEに納められていれば何の違和感もなく良曲だったと思う。しかしもうこの手の曲は聞き飽きたしつまらない。選ぶ言葉も安くて浅い“壊れそうな夜”だの“自分を信じて”だのフレーズが毎回毎回毎回毎回毎回毎回同じ。わざとなのか指示があるのかは不明だけれど、メロディも言葉も引出しが少な過ぎる、そして古い。

この次に納められているスリスリの流れから考えると正直この曲の必要性を感じない。Spinningとスリスリの間に納めるのならば2曲に負けないぐらいのキラーチューン。この曲が入る事によってSpinningで上がったテンションがガクンと落ちる。ちゃんと曲順を考えてこの結果なのか本気で謎。

4 SURISURI [Spellbound]
韓国先行のキラーチューン。WITHでも抜群の存在感を放ち一人勝ちしてしまう恐れすらあるまさに4番のエース。中毒性のあるリズムにクールなメロディ、キラキラした楽器の音、レベルの高いパフォーマンス、ファン以外はこの曲を知らないというのが悔やまれるレベル。スリスリに関しては以前記事で書いているのでもういいかなと思いつつ、超個人的に本当に大好きな曲なのでWITHに合っているかどうかという事は置いておいて、日本語版が納められたのは嬉しいかぎり♪

5 Time Works Wonders
こちらは日本先行シングル曲。スリスリからのTime Works Wondersって気持ちいい流れだと思った。ファンクからソウルというちょっとTENSEを彷彿させる感じ、今の等身大の彼らに合っている。正直シングルとしては物足りなさを感じたもののアルバムで聞くとスッと耳に馴染む。シングルと言うよりはアルバム曲なんだと思う。ただTime Works Wondersに関してはシングルとアレンジを変えて欲しかったと言うのが超個人的意見。色々と遊べる曲だと思うのでフレーズを増やすとか弦系のストリングス入れてスケールを持たせるとか、シングルとは違うアルバムとしてのお得感が欲しかった。

6 DIRT
アカズキンチャンタベナイデだか何だか知らないけど、TREEの信じるままと同じ韻で信じるまま信じるままいこーって歌えちゃうとっちらけぶり。なんで同じ曲一年に二回も選んじゃうのか意味がわからない。DIRTは次のI just can't quit myselfと共にアルバムの“遊び”部分なのかもしれないけど、どうも足を引っ張ている気がする。ライブパフォーマンスで盛り返すであろう予測はセオリーなものの、これ系だったらもっとカッコいい曲作れんだろ?って苛立ちすら感じる。アルバム枠の無駄遣い。

7 I just can't quit myself
この曲もおそらくライブパフォーマンスありきの曲かなーと、トロッコ乗ってノリノリで腰振る系かなーと、コミカルなリズムとメロディに乗って色々と声色を変えて色々な表情の2人が見られるかなーと(勝手な予想)、楽曲に関しては好き嫌いが両極しそうな気がするけれど、超個人的にはあまり好きじゃない。もっとサビがキャッチーじゃないと物足りない。何曲も同じ作家の曲をあてがうよりももっと良い楽曲を書ける作家を取り入れる事を考えて欲しい。ヘアスプレーを意識して歌ったというコメントがあったけれど、もっとミュージカル的な面白い曲書ける人沢山いるのになーと…これもアルバム枠の無駄遣い。

8 Chandelier
久し振りに良いバラード来ましたね♪ 前作TREEでも山本さんの良いバラードがあったもののこちらの方がより王道な佇まい。繊細で美しくドラマティックなメロディと憂いと切なさ、そして確かな力強さを合わせ響く2人の歌声。兵役商法を匂わせる歌詞がファンの涙腺を緩ませてしまう事にあざとさを感じつつ、そんな事を度外視しても心の琴線にふれるメロディが嬉しくて違う意味で涙が出た。Spinningと共にファン以外の人に聞いて欲しいと思えるアルバム曲。ファン以外の人が聞いた方が変な意識が入り込まない分、この曲のメロディの良さを味わう事ができるのかもしれない。そういう意味では僕も少し損をしているかもしれない(苦)。

9 Baby, don't cry
軽やかなギターと爽やかなメロディ、流麗なストリングスがメロディを導くような綺麗で素直なアレンジ、ストリングス好きにはたまらない曲。ブリッジ部分もしっかり歌ものだし実はこのアルバムの中で一番のポップスなんじゃないかと思う。ただちょっと歌詞が昭和アイドルみたいに甘過ぎるのが残念。メロディと共に心に残るフレーズが欲しかった。もっと良い言葉を選べる作詞家に頼んだらもっと良い曲になれたはずなのにせっかくのキャッチーなメロディが勿体無い。東方神起は心に残るフレーズを持った曲が少な過ぎる。

10 Answer
このアルバムの中で一番エイベックスカラーの強い打ち込み系ダンスサウンド。ボーカルエフェクトなんかもかかってて面白い。両A面としてリリースされた時は、これA面?と思ったけれど聞いているうちにだんだんカッコ良く聞えて来た中毒性のある楽曲。がっつりボーカル加工してゴリゴリのEDMにしちゃえばクラブ系ユーザーにもウケそう。けれど残念な事に壮絶に歌詞がダサい。無駄に安い英語を散りばめてダサさを余計に醸し出す香ばし製法は本気で勘弁して欲しい。せっかくカッコいい曲なのに足を引っ張るダサい歌詞問題も相当根深い。

11 Calling
ロングトーンが印象的でスケール感のある3連バラード。ピアノのアルペジオから始まり音を増やして導くカタルシスがオーソドックスながら感動的。後半テンションを上げて重なり合って行く2人のボーカルに“今の東方神起の歌声”を感じられる。チャンミンの真っ直ぐな歌声にユノが持つ独特の倍音ある歌声が支えて包み共鳴して増幅させる。この歌声とこの歌声が巡り合えたのは奇跡だなと盲目ヲタ意見を言いたくなる。ただこの曲の出だしであれ?これさっきも聞かなかった?という錯覚に落ちてしまうのは同じ3連リズムのBelieve In Uのせい。やはりあの曲はいらなかったと思う。アレンジは同じく井上氏…。Believe In UとCalling、超個人的軍配を上げるのならば断然Calling。

12 Sweat
とにかくいきなり感!ここに来ていきなりのSweat!とことん謎な曲配置。まぁーでもSweatはサマーソングだしどこに配置しても収まり悪いのかなとも思いつつ、かっこいいダンスジャズナンバーだし前半に持って来て欲しかったかなと…MVのダンスバージョンが何で白い衣装の方だったのかなと…もう一方のラフな格好でフルダンスを見たかったなと…あとラストのハンカチ受け取るシーンを見る度、それ必要だった?と聞きたくなる衝動2014。

13 Special One
ギターのカッティングが印象的、ホーンセクションがグラマラスなEW&Fソウルファンク。シャウトにラップ、そしてダンスとライブパフォーマンスが楽しみな曲。ライブパフォーマンスで補完ではなくライブパフォーマンスに期待が持てる楽曲というのが僕的には重要。このアルバムに納められているSが付くダンス曲はどの曲もカッコいいのでSpinning、SURISURI、Sweat、Special OneでSの4連続たたみ掛けでもよかったよなーと超個人的には思うわけで、やろうと思えばTENSEみたいな厚みのある流れを持たす事も出来たのかもなーと…ちょっと惜しい。

14 With Love
はいエンディングでーす!終わりですよー!みんなでラララ〜♪と言わんばかりの分かり易いバラード。アコーディオンの穏やかで温もりある音色、時に優しく時に力強く心に寄り添う歌声はそのままWith Love…と言ったところでしょうか。性格が捻くれているので感動の押し売りは横を向きたくなる。Lalalaと入って来る感じは間違いなくライブ用。TIMEからWITHまでこのLalalaをねじ込むファミリータイプのエンディング曲は飽きた。子供の声まで入れちゃう所はファミリータイプ総決算。同じ作家を使い続けた事に胸焼けしているのは僕だけではないような気がする。最後ぐらい趣向変えてみてもよかったよなーと、それこそヘアスプレーのYouCan't Stop the Beatみたいにゴージャズでピースフルな大フィナーレダンスナンバーでもよかったよなーと。

15 Christmas is Loving
ジャジーなスローナンバー。灯りを消して緩やかな闇の中で語りかけるような2人の歌声と艶のあるサウンドが心地良く、華やいだ出来事の後、眠る前にホッとひと息、そんなイメージ。特に低音が良く響き揺らぎのあるユノの歌声が印象的。ボーナストラックではなく正規に入れて欲しかった。クリスマスという季節限定ソングにしてしまう事が勿体無くさえ感じられ、むしろ歌詞にクリスマス感を盛り込まずにスタンダードなおやすみソングにして欲しかったと思ってしまう。隠れた名曲になりそう。

…と言う事で、思った事をあれこれ勝手に綴ってみました。あくまでも僕だけの感想なので共感して欲しいなどと言う気は微塵もありません。TIMEもTREEも各曲の感想を控えたので、今回は思い切って言ってみようかなーと…そしたらこんな事になってしまいました 滝汗

WITHは良曲と駄曲の格差が大きい格差アルバム。SpinningやChandelierなどキラリと光る良曲があるものの足をひっぱる駄曲もあり“このアルバムスゴく良い!”とか賞賛は出来ない。コンセプトや曲の配置、統一感が欠けていてイメージは寄せ鍋的サムシング。同じ作家を使い続けた結果が悪い方に目立ってしまっている。たとえばあの作家の曲を削って代わりに良曲ソロを入れてみたりなんかすれば良盤に仕上がっただろうし、やり方はいくらでもあっただろうに、むしろわざとですか?と疑うレベル。2人の特徴を最大限に活かしたソロを入れて欲しかった…。

集金はマメなクセして肝心な音楽がマメじゃないというアイドルカオスを抜け出す事は出来るのか?答えは兵役後の話しになるのかもしれないしずっとSジローの呪縛は続くのかもしれない。もういいんじゃないか?こっちが諦めてしまえばいいんじゃないか?そう何度も自分に問いかける。でもやっぱり東方神起の隙無し捨て曲無しのカッコいいアルバムが聞きたい!たったひとつの願いがどうしてもどうしてもどうしても叶わない。←完全に病

まぁーね、そんな事ばっかり言ってるからね、ネガティブ民かよっつーアレでね、東京ドーム追加もリリイベもハズれたよね、完全に罰が当たってる、完全に夢やぶれてる、甘んじて受入れる、毒を食わらば皿までも。←それ意味違う

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