「RISE AS GOD」

超個人的意見です。さらりと流して下さい。

今年は夏が本気出し過ぎですよね?いや毎年夏は本気だけど今年は遂に本気を越えて狂気に変わったなって、ちょっとね、ほんのちょっとね、朝晩の暑さがやわらいだもののそれでも連日30℃は越えて来るわけで、狂気じみたそれは暑さのペース配分完全におかしいわけだけど…

ペース配分おかしいと言えば最近のSME&エーベ様のリリースラッシュ、ビギストの皆様ごきげんよう!ハイ集金でーす!!的脅迫メールというか何と言うか、情報提供配信頻度は上がりっ放しのフルスロットル、各ライブDVDだの写真集だのブランドグッズだの、あとSMTドキュメンタリー映画があるんでしたっけ?あとあと低予算ドラマを編集して映画でもうひとしぼりとか?…もうおぼえていられない程の猛ラッシュ、必死過ぎかと突っ込まざるを得ない。

う…うん…わかったよ…わかったからちょっと一回落ち着いてみようか?って、ほらまだ来年のさ、あれこれも考えてペース配分についてちょっとこっち側とすり合わせてはみないか?って、そんなにホイホイ出されても財布がレッドオーシャンだって言ってる声もありますぜ?って、あとスッと引いて考えてみると値段設定高くないです?って、5千円近くする写真集とは?とか、信頼と実績のメイドインコ●アグッズは剥げたり欠けたりミスプリたったりの欠陥品祭りなんじゃないか?とか、2人がドカンとプリントされたTシャツが何故ないのか?とか… ←超個人的に欲しいだけ

予想以上の引き止め工作にたじろぐ今日この頃…皆さんあれこれ買うのでしょうか?

そんな怒濤のリリースラッシュの中、僕的最重要アイテムはやはりアルバムRISE AS GOD。

TVXQが活動休止前にファンに贈るスペシャルアルバムと言う事で、噂レベルに囁かれていたカムバックは残念ながらユノが兵役に入ってしまったので活動がないものの、アルバム内容は前作TENSEに負けず劣らずの充実振り。前作の流れを引き継ぎながら2人の各リード曲を筆頭にどちらかと言うと歌モノの印象が強い楽曲が並び捨て曲や調和を乱す曲は一曲も無し、常連作家のユヨンジンやヒッチハイカー提供曲は若干いつもよりシンプルな印象、そのかわり?海外の作家の楽曲を増やしてよりスタイリッシュにより等身大でしなやかな一枚に仕上がっているところはさすがSMエンターテインメントと唸ってしまう。

毎回毎回毎回言ってしまうけどSM側ブレーンの楽曲選定のセンスの良さや作品としての佇まいの美しさ、きちんと音楽に金をかける妥協のない姿勢を日本制作チームは全力で見習って欲しい。TENSEとRISE AS GODを両頬に叩き押しつけていい加減に目を覚ませ!腑抜けが!!と弱いアルバムしか作って来れなかった無能さを思い知って欲しい。

毎回毎回毎回言ってしまうけどライブはもちろん大切だけれど長い目で見た時にアーティストを活かすも殺すも楽曲次第。どれだけ良い音楽を残せるかという作業に日本側もそろそろ本気でフォーカスを合わせましょうよ?いやマジで(涙)

と言う事で、RISE AS GODの各曲の楽曲感想をしれっと綴ってみようと思います。

あくまでも超個人的感想ですので、異論は各自胸の中へ納めていただければ幸いです。あれ?また毒吐くの?ちょっと嫌な予感が…という方は読まない方がいいかもです…すみません 汗

Vertigo

このアルバムのリード曲と言っても過言ではないモード感溢れるミディアムテンポのキラーチューン。ユノのChampagneとチャンミンのRise As Oneが今作のリード曲とされているけどVertigoと合わせてトリプルリードでいいんじゃないかと思う程の秀逸さ。楽曲に漂うハイブランドを思わせる雰囲気とモノクロームな色気は2人のボーカルとルックスにもとてもハマっている。メロディの良さもさることながら高いファルセットや2人の掛け合いなど聞き所も満載。ハイブランドスーツを身に纏ってスタンドマイクでシャープにパフォーマンスしたら相当ハマりそう、出来ればMVが欲しかったなーと…。←贅沢言うな

Champagne

アンコンでは既に披露されていたフロア映えする華やかなユノソロナンバー。キャッチーなメロディにラップに中毒性のあるサビにと目まぐるしく展開する楽曲は今作内でおそらく一番のキラーチューン。マイケルジャクソンやアースウィンド&ファイアーあたりを彷彿させるビートの効いた洒落乙ファンキートラックとユノのボーカルのせめぎ合いがカッコいい。こういう楽曲を歌いたいとユノが打診したのかは知らないけれどドハマり加減は神レベル。

MVに関しては…うーん…正直あまり好きじゃない。入隊前の置き土産として様々な思いを込めてユノが作ったMVなのであまり辛辣な意見は控えようと思いつつ、超個人的意見としては悪い意味でKポップ色が強過ぎるしあれこれ詰込み過ぎてガチャガチャして楽曲に合っていない気がしてしまった。TVXQのファンて他のKポップアーティストやアイドルと違ってガチャガチャしてたり安売りをしないからTVXQを好きな人も少なくないと思うので、今回の様なKポップど真ん中なMVに違和感をおぼえた人もいるんじゃないかなと思う。変化して行く事や新しい面を見せて行く事はやり方によってプラスにもマイナスにもなるじゃないですか…。←超個人的意見

Rise As One

チャンミンソロはアコースティックサウンドとプログレがクロスオーバーしたスケールのあるEDM。EDM大好きなので前情報でハードルが上がった分いざ蓋を開けてみたら結構普通というか、むしろどこかで聞いた事がある様なメロディだなというのが正直なところ。EDMアレンジも教科書通りというか至って普通。ただ楽曲がストレートな分チャンミンのボーカルを存分に堪能でき伸びやかな高音ロングトーンが楽曲のスケールをより大きくして爽快で気持ちいい。チャンミンが歌うからこそここまで良曲に仕上がっているわけでボーカリスト頼りのTVXQにしてはめずらしい曲。

MVに関しては…こちらもうーん…な内容。楽曲然りでどこかで見た事があるような設定&展開。本人ほぼ寝たまま起きないという残念MV、何の面白味もない。ドラマ撮影が多忙だったため本人不在の内容になってしまったような気がするものの、特に込みいったことはせずに広い草原や海と空が広がる崖の上でチャンミンが歌うだけで充分MVとして成り立ったと思うのであのMV内容はポカンとせざるを得ない。一番綺麗な今を納めなかった事は悔やまれて仕方がないのでビギでリリースされるであろうチャンミンソロに期待するしかない。

Everyday It Rains

タイトルに雨が付く曲って良い曲多いですね?偏見かな???…と言う事でこの雨曲もご多分漏れずに良曲。AORテイストを覗かせる洗練されたミディアムR&B、2人の歌声が持つ特徴のひとつであるしなやかな男らしさが純度を上げているような気がする。声の相性の良さは相性が良いという表現だけでは足りないほどにもはやTVXQという名の楽器、ベテランコーラスグループのような風格さえある。それもこれも楽曲の良さとの相乗効果だと思う。美メロに乗って緩やかに流れる歌声は優しい雨のようでずっと耳を傾けていたくなる超個人的にリピート率高い曲。

Smile

マイケル・ジャクソンをプロデュースした事があるテディ・ライリー参加曲。はじめにタイトルだけ見た時に副題?がウェディングドレスだったので、東方神起のウェディングドレスのカバー?なんて一瞬思ってしまったけどクレジット見たら全然別物でした。生音サウンドと軽快で弾むメロディが特徴のソウルっぽいポップス。前作TENSEからの流れを汲んでいる様なオールディーズな雰囲気とコーラスワークが映える1曲。

Top of The World

数々のTVXQの代表曲を生み出して来たユヨンジンさんが手がけた今作唯一の楽曲。僕ら2人の素敵な物語〜で始まる歌詞は2人とファンの関係を綴った内容だとかなんだとか、このアルバムの鍵になる内容なのかも。SMパフォーマンス※以下SMPの立役者であるユヨンジンさんの楽曲にしては若干薄味。独特の強いリズムと歌謡テイストが持ち味のユヨンジンカラーは身を潜めているものの、今作のカラーにはマッチして調和をはかった結果?なのかもしれない。

Apology

感傷的でシンプルなR&Bバラード。Rise As Oneは開放的に雄大に、Apologyでは閉鎖的に内側へと繊細に歌い上げる今作のチャンミンソロ。方向性の違う二曲でシムチャンミンのツボを心得た選曲。前作収録曲スモーキーハートの続編のようなシルキーな雰囲気が印象的。作曲に携わった方はビヨンセやジャスティンの楽曲提供キャリアがあるとか何だとか?ビヨンセなんかが得意としている全力全開カタルシスバラードをチャンミンの限界突破ボイスで聞いてみたい、こちらも合わせてビギのチャンミンソロに期待!

Komplikated

もうひとつのユノソロ曲は無機質な電子音が特徴的なハウストラック。今作のユノソロは2曲とも攻め攻め、クールに抑え気味なユノボーカルと機械音とのコラボレーション、ユノは楽曲によって声色が変わる面白いボーカルスタイルの持ち主なのでどうせならボーカルも機械加工すればもっとカッコ良かったかもと思ったりなんかして、でもそうするとアルバムカラーから外れてしまうからこれがベストですよね…。全然関係ないけど無機質な音で連想したのがその昔坂本龍一中谷美紀に提供したクロニックラブという曲、ピアノと無機質な電子音と流麗なストリングスが織りなすクラシカルテクノの超名曲なんだけど、ユノが歌ったら面白そうだなーとふと。←本当に全然関係ない

Dominus

美しいメロディラインとエモーショナルなサビが特徴的なR&B。今作は各ソロ曲が2曲ずつ入っているにも関わらずソロ曲にフォーカスというよりも超個人的にはVertigoやDominusに共通するスタイリッシュで等身大の大人なモード感を持った楽曲が耳を引く。DominusはこれまでのSMP曲に代表されるパフォーマンス重視といった派手さはないものの楽曲の良さはそれに相当していて、ボーカルを聞かせながら見せるであろうパフォーマンスに期待が持てる楽曲。実際どんな姿を見せてくれるのかは数年後となってしまうけどVertigoやDominusを聞くとこれからの2人に期待が高まってしまう。

Lucky Star

ラストは力強くカラッとしたロック。どことなく懐かしさも感じる。お決まり通りのラララで締めない潔さというか、またね!的な爽快さというか、アンコンでも涙を見せなかった2人の姿勢がこのアルバムのラストナンバーにも反映されているようで、淋しいけど俯かずに上向け上!と伝えようとしているような、そんな気持ちにさせてくれる曲。活動休止前にファンへ贈ったアルバムの最後のリリックは、君を照らしてあげるよ、I'm your Lucky Star

以上、超個人的感想を綴ってみました。

RISE AS GODはそのドカンとしたアルバムタイトルに負けない成熟した包容力があり、TENSEで確立した路線を更に様々な作家を取り入れる事で幅を広げスタイリッシュにまとめて長く聞き続けられる飽きのこない1枚。

このまま歌モノ重視を突き進むのか、はたまたWhyやCatch Meの様な硬質SMPを再び打ち上げるのか、いつも上手にを取り入れるTVXQの音楽にさらに期待!素敵なアルバムをありがとう!TVXQ!!

[余談]
そう言えば…昨日ユノの軍服画像がSNSを賑わしましたよね…。ちょ!何だお前ら!ちょ!まてまて!あとで職員室な!!…と突っ込みたくなるほどユノに群がり張り付いている女子数名、そしてこれまたマダムタッソーか!と突っ込みたくなるほど蝋人形感満載のマナースタイルのユノ。すっきりと軍服を着こなしスッとこちらを向いている顔には笑顔はなく少し痩せたように見えた、笑ってはいけない決まりとかあるのかな?

ユノ…元気だった…

どちらつかずと言った表情とは真逆に楽しそうな他面々にファンとして若干の情念と嫉妬心をおぼえつつ、軍に就き一番はじめに上がった画像が何とも言えないシチュエーションで正直がっかり。もっとこー何て言うか元気にやってます!感が伝わるものが良かったなと、慰問は有難いものの空気を読む事に欠けた慰問者の行為はファン心理としてはぶっちゃけ酷だった。久しぶり(まだ一ヶ月も経ってないけど)にユノが見られて安心したと胸に納める事しかできないけれど、次はそういうのじゃないモノがいいなと思ってしまうのはわがままだろうか…

兵役中とはいえ鉄壁を誇ったシムガードがない今、これからもこのような事変は続くのだろうか…。←ギャグで締めるな

暑い日が続きます、どうか健やかでありますように。

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