「U KNOW Y」

超個人的意見です。さらりと流して下さい。

暑い、暑過ぎる…毎年言ってる気がするけど暑いの苦手なんです…夏が嫌いなんです、嫌いな夏がやって来る、連れ去る夏がもうすぐやって来る。

…と言う事で?ユノの入隊日がさらにどんどんと近付いて来て、チャンミンの入隊も少しずつ囁かれはじめて来て、義務警察だとか何だとか、その時に向けて整われて行く準備に淋しさを隠せない。そんな中でも各ドラマのあれこれや、どこぞにいただの何だのの激流ファンコミュニティ、毎日のように送られて来る最近オカルトじみて来たビギメールの手練手管な集金活動に右へ左へのビギスト界隈。

先日東京ドームで行われたユノ不在のSMT、僕は実際目にしてはいないけど、チャンミン登場時ドームがレッドオーシャンに包まれたとか何だとか、東方神起のシムチャンミンここにあり!と言わんばかりの存在感を放ち、その役目を勤め上げた我らがチャンミン、お疲れさまでした。ユノがいないなんて淋しいに決まっているけど、協調性を重んじるチャンミンらしく“後輩達の力を借りて”という言葉を選びながらしっかりと東方神起を貫いた事、カッコいいと思いました。

他に超個人的に気になったトピックはブルーレイこじらせ問題の突然の決着!過去何度もこじらせて来たライブDVDのブルーレイ盤に特典映像が付かない問題、これによってDVDとブルーレイ2種を買って来た人も少なくなかったはず、はたまたその阿漕な複数商法に涙を飲んだファンもいたはず、それが今回のWITHツアーDVDではブルーレイにも初回特典映像収録!おめでとうございます!おめでとうございます!おめでとうございます!勝訴!!

いやぶっちゃけ値段ちょっと高くね?って思うけどね、それでも同じ内容のもの2つ買うよりはスマートですよね、良しとして納めましょう。

さて本題です。

ユノソロ!U KNOW Yです!!

前々回の記事終わりでにデカ過ぎる山として眠らせていたユノソロ問題,売り方や値段設定、リリースタイミング等々で今年最大のこじらせ案件なのではないかと奥歯を噛み締めながらそれでもポチってしまったユノペンの宿命、あれよあれよと時が経ち、案件を眠らせたままうっかりフラゲしたわけです。

制作陣の愛は重々感じるもののデカいわ重いわで突っ込まざるを得ないグッズ感満載のエイベックス曰く豪華な特殊パッケージ仕様だったりユノペン歓喜のフォトブック内容云々に関しては他の方々にお任せして、僕的に重要なのはそんな事よりもCDの内容、楽曲、何はなくとも楽曲でありアルバムクオリティ。ソロミニアルバムとうたっているものの収録7曲中5曲は過去のソロワークで公開済み楽曲、そこへ新曲2曲を収録した言わば寄せ集めアルバム、一歩間違えればTIMEの二の舞を踏んでしまう懸念があり、恐る恐るデッキにCDを挿入したわけです…

開口一番シャレ乙軽快なドラムと共にユノのファルセットシャウト!なにこれ?よくないこれ?これよくない?よくなくなくなくないセイイェー!←古い

素晴らしいです!カッコいいです!!U KNOW Y!!

ユノのために作られた楽曲、そしてユノ自身が作った楽曲、アルバム全体がユノユンホを具現化する事に重点を置いてるため、さほど意識せずともコンセプトがユノユンホで統一されたアルバムの世界観、カッコいいもセクシーもカワイイも全部ひっくるめてユノユンホ。目新しいサウンドと言うよりはクラシカルさを重んじる硬派な佇まい、どの曲も高い水準でテンションを保ったまま一気に全曲通して聞く事が出来て尚かつ聞き込む程に馴染んで行くスルメアルバムといった印象。

基本は攻める楽曲が並び、その中で美しく咲く一曲の名バラード、U KNOW Yには中だるみやアルバムを通した時の曇りや違和感がない、東方神起のアルバムに望み続けた事がここに来て叶ってしまった事、正直何とも言えない気持ちになる。自分でも嬉しいのか何なのかよくわからない。ただひとつ超個人的に思った事は惰性Jポップを入れなければアルバムはこんなにもカッコ良く筋が通って収まりの良いものになる、井上氏に代表される生ヌルい駄曲Jポップの罪と罰の根は深い。制作陣にはユノソロというよりはこれからの東方神起の音楽の指針をU KNOW Yに見出して欲しい。※繋がれた舟のアレンジは素晴らしかったです。そのぐらいの配分でいいと思う。アルバムに1曲アレンジで参加ぐらいでいいと思う。

…と言う事で各曲の感想をしれっと知った風な口で綴ってみようと思います。

あくまでも超個人的意見ですので異論は各自納めて下さい。また読まないと言う選択がある事をお伝えします。

Burning Down

このアルバムのリード曲。ミディアムダンスナンバー、大仕掛けで派手なオープニングというよりはそこはかとない小粋なゴージャス感と程よい重量感、サウンドアレンジもクラシカル、ユノの中低音のボーカルにばっちりハマっている。整理されたコード進行にフックの効いたサビ、ブリッジではセオリー通りのラップありとまさに正統派のオープニング曲。

MVに関しては全編スーツでも良かったんじゃないかなと思った。もうひとパターンのライダースにジョッパーのようなスタイルはインナーの白Tのせいもあり寄れている感じがしてダンスが重く見えた。ヘアメイクも韓国仕様過ぎてちょっと重め。あとダンサーを従えるよりユノだけのソロダンスをもっとメインに見てみたかった…というかラストのソロダンスシーンがカッコ良過ぎて時が止まった。←注文多過ぎだろ

Tattoos & High Heels

クールでタイトなファンクダンスナンバー。ユノも解説で話している通りこちらがリード曲でも違和感がなかったと思う。Burning Downに一歩も引けをとらない高スペックな楽曲でBurning DownからTattoos & High Heelsの流れがスマートでありながら攻めていてユノらしい、サビのファルセットが軽やかでスピード感があり印象的、マイケルオマージュを感じなくもない。どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうかと想像を掻き立てられる、2年後のお楽しみに取っておくと言う事で、とりあえずWリード曲って事でいいんじゃないでしょうか?

BANG!

ユノ自作のマイケルリスペクトなエッジーでビートの効いた力強いダンスナンバー。ここまで三様なダンスナンバーが続いて攻め攻め攻めなところが素晴らしい。カードで例えればBurning Downがキング、Tattoos & High Heelsがエース、BANG!がジョーカーと言った感じ、変幻自在なジョーカーは楽曲を演じるように場面場面で表情を変え、バリエーション豊かなボ−カルはマジカルワールドのストーリーテラーのよう、エンターティナーユノユンホ本領発揮な一曲。

繋がれた舟

ボーカリストとしての魅力が爆発している超絶エレジー。優しくて温かくて切ない歌声、バラードで覚醒し涙腺を刺激するユノの歌声をこれ以上に引き出す楽曲はないんじゃないかと思う程に心を離さない美しいメロディと感傷的な世界観、アレンジによるカタルシス、全ての条件が合致している完璧なユノバラード。今作品で唯一のバラードとして繋がれ舟が収録された事は大きく、聞く側にとっても鍵になっていると思う。東方神起の楽曲の中でもトップクラスの秀逸さと言っても過言ではなく、思いを紡ぐように丁寧に歌い上げるボーカルはユノ史上最高のボーカルワーク。

T-Style

TIMEツアーでおなじみのジャズテイストのダンスナンバー。スタジオ録音版はさらにグルーヴィでワンランク上のラグジュアリー、ジャスティン・ティンバーレイク感も更に上がって好印象。実はTIMEツアー時はそれほどカッコいいと思える楽曲ではなかったけどアルバムで聞いて印象が変わった、ジャズとユノの声色は相性がいい、後半ラップ前のテンションを上げて行くボーカルなんてドリーミングな展開と相まってすごく新鮮、いままで聞いた事がないユノの歌声にハッとする。

Honey Funny Bunny

ユノの代名詞の様なR&Bダンスナンバー。ユノと言ったらハニバニ、ハニバニと言ったらユノと言うぐらいにパフォーマンスと合わせて色褪せない名曲。中毒性のあるメロディとセクシーなボーカルは甘い毒と罠、声職人のユノが時に囁くように時にファルセットを駆使して歌い上げるハニバニはパフォーマンスばかりにフォーカスがあてられてしまうけど実はかなり難解な楽曲、それをしれっと歌い上げるユノユノ恐るべし。

Santa Revolution

突然サンタ、突然ダサい、アレンジも歌詞も古い、90年代前半あたりのバンドブームかな?って…どこぞのアイドルバンドかな?って…ここに来てのぶっ込み加減にたじろぐけどね、まさかのサンタ、いやちょっとだけ覚悟はしていたけどね…やっぱりサンタ。ユノもボーナストラックと言っていたのでハニバニまでを本編として捉えて、カーテンコールの悪ふざけというか学園祭の後夜祭でやるマイムマイムぐらいに振り幅を楽しんでみると100歩譲って許せるレベル。バンドブームノスタルジア。ノリが良いのでエフェクトバリバリエレクトロにすればカッコ良かったかもなーと…。←超個人的趣味

以上、若干の毒を吐きつつもお気に入りの極上アルバムU KNOW Y。ユノと言えばダンスだけど一番好きなナンバーは繋がれた舟、本当に素晴らしい楽曲だと思う。ファンならば誰もが思うだろうけど、こんなに良いアルバムがファンクラブだけのリリースと言うのは本当に勿体無い、そしてプロモーションが出来ないと言うのが悔しい、繋がれた舟をひとりでも多くの人に聞いて欲しいと思ってしまうしBurning Downをテレビ披露できればと思ってしまうしユノのパフォーマンスの素晴らしさをひとりでも多くの人に見て知ってもらえたらと思ってしまう。

まぁーだからって熱いご要望にお答えしてとか何とか言って何更感満載で包装変えて一般販売されたらそれはそれでアレですけどね。

アーティストとしての力量を存分に発揮している充実の内容とそれを披露出来ない仕方のない現実、繋がれた舟の歌詞→目が覚めたその時にすべて夢ならいいのに…本当にそう思う。しばらくさよならの代わりの最高の置き土産U KNOW Y、ユノ本当に本当に本当にありがとう。

ここまで完成度の高いアルバムを作られてしまうと当然リリースされるであろうチャンミンのソロアルバムにも全力で期待してしまう、出来れば告白の日本語版とか入れて欲しい…あとHeaven's Dayとか…あとあと出来ればUpon This Rockも…ダメですかね???

…それとNORAZOカバーは入れなくて大丈夫です。←だまれ

[余談]只今絶賛ヘビロテ中の安室奈美恵の_genicとユノのU KNOW Y、安室奈美恵のStrangerのMVとユノのBurning DownのMVを交互に見ていてやはり2人には共通点があると思った。スタイルと言うよりは存在感、気高くて他を寄せ付けない孤高な色気と高級感、強い光を放ちながら時折見せる深淵。4年前から願い続けているコラボして欲しいという超個人的願望は結局叶わないままユノは兵役を迎えてしまうけど、まだまだ諦め切れそうもない、心の奥で密かに願い続けよう…夢を見るのは自由だと許して欲しい。

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